フワッと幸せを作るバストケアのお話

今回お話を伺ったのは、バストケアやアーユルヴェーダを通じて、一人一人の女性に向き合い、本来の美しさを引き出すプライベートヒーリングサロン「Leela Salon(リーラ サロン)」を通して長年バストケアの大切さを伝えている佐東亜耶さん。凛とした美しい佇まいの亜耶さんに、その秘訣のひとつともいえるバストケア、その効果や本質について伺っていきます。

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乳がんを予防する、バストケア

ディレクター神田:今、世間でも「セルフケアを通して自分を大切にしたい」、という声をよく聞きます。でも、本当に自分の状態を知らないと、自分に合うセルフケアをすることは難しいのではないかと思っています。私自身、亜耶さんにバストケアの話を伺ってから、バストのことって意外とみなさん知らないし、盲点だからこそ、日本では乳がん率も増えているのではないかと感じています。

亜耶さん:今、日本の乳がん率は6人に1人と言われていて、この数年で特に増えてきています。今まで10年ほど、サロン(Leela Salon/以下:リーラ)でバストケアをしてきて、継続的にケアをすることが確実にトラブルの予防につながると感じます。また乳がんを経験されてから、残った乳房を大切にしたいと通われている方もいらして、バストケアの心と体に与えるインパクトの大きさも実感しています。バストは、まさに「見えるホルモン」です。きちんとケアをすると、目に見えて変化していきます。

神田:亜耶さんから年齢を重ねると「バストが大胸筋にくっついていく」と聞き、サロンに伺いました。剥がすのが痛いくらいで、丁寧にマッサージをしていくとそれがはがれて開放されて、体の動きも楽になるというもの実感しました。前屈みになって、固まっていくんでしょうね。誰もがバストケアはおざなりになっているはず。30〜40代になると、色々なリスクも高まってくるのでしょうか。

亜耶さん:ホルモンバランスの変化や、閉経に向かっていく過程で、エストロゲンや(排卵を促す女性ホルモン)プロゲステロン(乳腺を発達させ、子宮内膜を厚くする女性ホルモン)のバランスが乱れ、がんのリスクが高まってきます。気づいたときにケアすることが、とても大切です。

神田:がんになるということは、一つの要因として「滞り」ということもありますか?

亜耶さん:「血流が悪い」ということですね。今はブラジャーでバスト周りをガチっと固めてしまうことが多いですよね。見た目は可愛いブラジャーでも、バストの環境に良くないものも多いです。私はそれを全てダメとするのではなくて、TPOで使い分けたらいいなと思っています。勝負の時にはセクシーなものを身に着けたり。その中で、普段の日常の多くを、バストにとって良い環境を保つことができるブラジャーにして、包んであげてほしいです。ナナデェコールのオーガニックコットンは、まさに良いですね。

 

 

自分で行う、セルフバストケアとは

神田:私自身は、アンダーをしっかりサポートして、正しい位置にしてあげることも大切なのではと感じているのですが、いかがでしょうか?

亜耶さん:それは実はすごく大事で。年齢を重ねていく毎にクーパー靱帯(バスト全体の組織を包んでいる靱帯)も伸びていきますし、体全体でも色々なものが下がりだします。その時に、アンダーをきちっと支えてあげることが大切ですね。しかし、バストが大胸筋に張り付いてしまっていると、上にげようと思っても、上がらないのです。バストケアの際には、まず大胸筋からバストをはがして、揺らして、弾力を持たせてから血流を良くしていく、というステップがすごく大事です。まず、自分のバストが張り付いてしまっているのか、そうではないのか、そのことを知ることが第一です。バストの脇側と下の部分が、胸の筋肉に張り付いて、手で動かしたときに動きが悪い状態かどうか、が目安です。また電磁波の影響を受けるとされる金具のワイヤーが入っている物はなるべく避けたほうがいいと思います。

 

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神田:自分でケアをするときのポイントはありますか?

亜耶さん:バストを揺らして血行を良くしていきます。ただ揺らすだけだと垂れてしまうので、できるだけ体の中心に向かって胸をキュッと持ち上げ、そこから斜め上45度の方向に上に揺らします。血流を良くして、脂肪球をふんわりさせてあげることで、バストトップから鎖骨の下のあたりまでを、ふわっとやわらかくしていくのです。ここに胸腺もあるので、鎖骨から胸の辺りを軽くタッピングするのも大切です。胸腺は20歳頃まではどんどん発達していくのですが、それ以降は萎んでいってしまいます。タッピングする時は強い刺激は必要ないので、優しく。バストケアをすることで、免疫細胞の1つであるT細胞(抗体を作る際の司令塔)を作り出している胸腺にもアプローチできて、結果免疫力のアップにもつながります。

神田:バストケアが免疫力のアップにまでつながるのですね!

亜耶さん:それに加えて、1枚の皮でつながっているので、顔の血流まで良くなりますよ。そしてバストマッサージだけでなく、睡眠や食べ物などもとても大切です。特に食べ物は直接体に入ってくるので、気を付けています。

神田:私は食品添加物はできるだけ摂らないようにしています。乳製品や豆乳なども控えていて、牛乳はノンホモ牛乳、豆乳はそのまま飲むことは体が冷えるのでありませんが、選ぶなら遺伝子組み換えではない国産大豆のものを選びます。

亜耶さん:そうですね。通常の食事の添加物などに加えて、乳製品なども安心安全なものを選ぶといいと思います。グラスフェッドミルク(牧草のみを食べて育った牛から採れるミルク)、ノンホモ牛乳(市販の超高温殺菌とは異なり低い温度で加熱し生乳の風味を損なわずに有用な菌を残したもの)など、できるところから変えてみるといいですね。

神田:バストマッサージをしながら、食べ物や睡眠にも気を付けて、体全体のめぐりを良くするということが大切なのですね。

亜耶さん:体全体の中の一部として、バスト、つまりおっぱいがあるという考えですね。バストは昔からセクシャリティを現すものであったり、出産後の赤ちゃんのためであったり「おっぱい=自分自身のもの」という感覚が失われているのだと感じたのです。だけど、本来は手や足、耳と同じように、「自分のもの」だと思うのです。

亜耶さん:血流が滞りやすい部分をブラジャーで固めたり、分厚いパットで押し付けたり、日常的におっぱいがすごく窮屈な思いをしていたら、滞るのは必然です。肩や首が凝るのと同じように、おっぱいも凝るのです。特に女性は繊細なので、ショックなことや悲しいことがあると、おっぱいもキュッと固まってしまうのです。モデルのお客様から、「彼と喧嘩しておっぱいが張り付いているから、マッサージをしてほしい。明日は大事な撮影があるので!」と夜連絡を受けたこともあります。ご自身の肉体をそこまで理解している、本当にプロフェッショナルですよね。それくらい、私たちの肉体は、おっぱいだけではなく、何かあれば影響が出てくるのです。特におっぱいは本当に繊細で、大切に、大切に、扱ってあげなくてはいけないと思っています。

 

 

運まで良くなる、バストケアの秘密

亜耶さん:今、多くの方は血流が滞って冷え切っています。だからこそ、正しいケアをすることで乳がんを予防できるなら、それをやっていただきたいのです。乳がんは、初期に発見できればリスクは高くない。でも、検査などで人に見られたりすることをためらっているうちに、発見が遅れたりしてしまうことがあります。

神田:早期発見のためにも、セルフケア、マッサージは本当に大切ですね。血流が良くなることによって、顔色が良くなったり、気持ちの面でも開かれていきそうですね。

亜耶さん:それはなぜかというと、自律神経のバランスが整い、おっぱいとつながっている子宮の血流も良くなっていくからです。その関係を知らないという方もいらっしゃるのですが、出産を経ている方は経験としてご存じではないでしょうか。出産を経て、初めておっぱいが出るようになったり、赤ちゃんにおっぱいをあげると、子宮が収縮する感じがあったり。

神田:母乳が終わると、生理がまた再開したり、人間のからだは完璧ですね。

亜耶さん:私たちの体は生まれたときから、全てがつながっています。それも全て、脳下垂体、視床下部にあるわけで。そのバランスがよくなると、全てのエネルギーがめぐるのです。どうしておっぱいマッサージをすると運が良くなるのか。それは辿っていくと、不思議なことではなく当然です。視床下部の状態が良くなるので、脳が幸せなことを吸収するようになっていくからです。おっぱいマッサージは、単なるケアだけではなくて、自分の女性性を自分だけで喜べるものなのです。そして結果、他の人のためにもなっていく。なぜなら、女性が幸せであり、堂々と生きていられるから。ホルモンのバランスも良く、健康で機嫌が良ければ一緒にいるパートナーや子供、周りの人や社会全体が平和になる。おっぱいマッサージで、女性ホルモンが整って、自分が整うと、世界も平和にできると思うのです。

神田:まさにその通りですね。自分のアイデンティティを認める、ということもあるのだと思います。おっぱいマッサージをすると、ゆとりや潤いが生まれますよね。それに脳が反応して、体全体が潤っていくというのが。それが目で見えるというのも、良さですね。

 

自分の体、ちゃんと見ていますか?

亜耶さん:皆さんに、ぜひやってもらいたいことがあって。1日1回、ご自身の全身の裸を見る機会を作ってもらいたいのです。ここは嫌だなと感じるところや、見たくないと感じるところに気が付いたり。でも、そこも見てあげてほしい。だってそれは、自分でつくってしまったものだから。そうしたら、そこに意識を向けて、手当をしてあげる。謝りながら、ね(笑)。そうしていくだけで、自分の身体が愛おしくなってきます。

神田:毎日やっていたら、体が変わってきそうですね。

亜耶さん:そうすると、ここぞ、というときに、体が頑張ってくれるのです。味方してくれるの。だから、体を置いてきぼりにしないでまずは全身を見てください。そしておっぱいマッサージをする。自分で自分を大事にするって、人から大事にされるよりも、自分の魂が喜ぶのです。

神田:自分はいつもおざなりになりがちですからね。マッサージですらタスクになっていたりして。

亜耶さん:たった3分でいいの(笑)。自分の体を、足の先から頭のてっぺんまで、一瞬でも触ってあげるだけで、体は頑張ってくれる。良い仕事してくれます。体が良い仕事してくれないと、魂がいくら崇高でも、心が何かをしたいと思っても、頭で何かを考えていても、この世界では何もできませんから。

神田:「ありがとう」という気持ちをもってやることもポイントですね。

亜耶さん:そして、些細な変化に、自分で気づいてあげること。誰かに任せない。自分の体は自分で慈しむ。その関係を築いていると、体が必ず出している「信号」を見逃さないので、手遅れになるようなことはないのです。おっぱいマッサージは、慣れないと大変と感じるかもしれませんが、子育てもそう、仕事もそう、大変なことを成し遂げた後のほうが、ものすごく充実感がありますよね(笑)。それが習慣化すると、ホルモンのバランスが整ってきて、自律神経のバランスが整うので。結果、自分自身が楽になります。

神田:更年期にも良さそうですね。

亜耶さん:とても良いです!私自身、ホットフラッシュは経験しましたが、それ以外は特に何もなく、これはおっぱいマッサージのお陰だと感じています。

 

年齢を重ねながら、美しく生きる

亜耶さん:人間の肉体には必ず変化があります。更年期や閉経後は気持ちも安定します。サロンには、一番年上だと79歳の方がいらっしゃいますが、肌が潤っていてとても美しいです。今はアンダーケアもたくさんの方に知られていますが、まだ抵抗があるという方にも、まずおっぱいマッサージがおすすめです。全身つながっていますからね。いくつになっても、乳がんで切除するというのは、とてもショックな経験です。ほんの少しの時間で、自分自身の変化に早期に気づけるので、ぜひ始めてみていただきたいです。

神田:自分でできる、というのは素晴らしいですね。ナナデェコールでも提案している、まずはオフの時はワイヤー無しのブラでリラックスする、等のセルフケアをすることで、年齢を重ねたときにも若々しくいられる。ということですね。

亜耶さん:本当に。年齢に抗う若々しさではなく、年相応の、その時にベストな状態でいられると思います。そして、下垂もしなくなります。血流が良くなって、脂肪球がぷりんっとしていると、体もぷりんっとしますから!

神田:それはもう、楽しみしかないですね!

女性の体の神秘、そしてバストケアの重要性と、そこから生まれていく平和の輪。ひとりの女性の体から始まっていくストーリーを、豊かな知識と経験を交えてお話ししてくださった亜耶さん。ついおざなりにしてしまいがちな自分自身の体を、もっとよく見て、大切に慈しんでいこう、と私たちも強く感じました。他の誰のものでもない、私の体。まずは今日から、自分の全身の裸を見てみることを始めていきたいと思います。亜耶さん、素晴らしいお話をありがとうございました。

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佐東 亜耶 (さとうあや)

子どもの早期出産、未熟児、各種アレルギーがあった事を機に、ベビーマッサージ、ヨガティーチャー、アーユルヴェーダ、エネルギーヒーリング、NLPマスタープラクティショナー、マンモリラクゼーションセラピスト等の資格を取得。

2008年、日々食べているもの、使っているモノの背景を知り、より自然や人に負担をかけない地球の一部としてのサステナブルなライフスタイルを提案するために株式会社Leelaを設立。また神藤多喜子先生指導の元、自身のおっぱいマッサージを始める。
2010年に恵比寿でオーガニックのエシカルカフェCRECELAをオープン。オーガニックや食事の重要性、身体と地球環境など、よりサステナブルでパーマカルチャー的な都会での生き方を提案提供。
2011年には青山にプライベートヨガスタジオ、カウンセリングルームをオープンする。
現在は、日本の未来を担う子ども達のため、一般社団法人泉鳳、一般社団法人BEAUDOUBLEの代表理事もつとめている。

公式ホームページ:http://www.leela-japan.com/