毎年人気のエアリーニットに今年はライトグレーが加わりました。ふわっとしていて、ニットに手を入れた瞬間にその軽さとやわらかさに感動する肌触り。独特の風合いを実現するのは、糸に空気を入れてふわっとさせるというこだわりの糸から始まります。今回はその肌触りの秘訣をお伝えします。
何色も欲しくなる、優しいニットのバリエーション
ライトグレーの新色は薄いトーンで合わせやすい色。着こなしに軽やかさが生まれます。(レースの襟は11月に発売予定、デニムパンツは22SSに登場するアイテムです)
ブラックは定番として1枚欲しいところ。タートルはどんな着こなしにもマルチなインナーとして大活躍。
>ブラックのタートル >チェリーブロッサムレースカラーチュニック
秋口から初夏まで長いシーズン着られるナチュラル。好評のチャコールは、大人っぽい印象に。(レースの襟は11月に発売予定、デニムパンツは22SSに登場するアイテムです)
>ナチュラルクルーネック >チャコールグレークルーネック >ペパーミントパンツ
独自の温かさの秘訣、2本の糸をよって強度を出す
オーガニックコットンの糸。細い糸を2本、よって撚糸にします。通常なら太い糸を1本使えばいいのですが、強度をますために2本を撚った特別な糸を作っています。
糸を膨らませて空気を含ませる
細い糸をより合わせた撚糸をこすり、糸自体に空気を含ませます。切れないように計算させた力具合で加工し、糸を起毛していきます。
ふっくらと膨らんだ糸。通常ですと太い1本の糸でニットを編み、編み上がった編み地に起毛加工を施します。私たちのニットは糸からふくらませているため、編み目の細かな細部までふっくらと空気が入っています。するとニット全体がふわっと軽やかな仕上がりになり、外側だけではなく内側もふわふわに。ニット全体に空気を含ませることで、より温かく仕上がるのです。
じっくりと時間をかけて1枚1枚、編み上げる
いよいよ編む作業。この長い機械で1時間に1枚、ゆっくり編んでいきます。肌あたりの良さがnanadecorの命。縫い目のない筒型に編んでいくホールガーメントのため、1枚ずつニットの形に編み立てていきます。ようやく編み上がったニット。ここからまた手のかかる仕上げへ。
手作業で行われる仕上げ、一番手間のかかる最終段階
編み上がったニットは、糸の始末を手作業で行っていきます。風合いを増すよう洗いをかけ、寸法を測りながら決められたサイズにセットし、スチームをかけていきます。1枚1枚、丁寧に手作業で行われる、最後の仕上げです。
ようやく完成するニットたち。糸の特性を生かしながら優しくフィットする身幅やリブの幅にもこだわりました。伸びやすい袖口や襟元は内側に伸び留めなどの化繊素材を入れずに、細いリブに。コットンの特性上、着ていくと伸びますが、お洗濯すると戻ってくれます。